「かゆいトコないですか?」と聞かれたら「当ててください」と言いたい

この世のすべてを笑いにかえて生きるタムケンによるブログ。過去の記憶、日々の思い、外国人の妻や障害(ダウン症)を持つ子供たちとの日常について、笑いとユーモアたっぷりのエッセイを中心に書いています。

逆アイボ

最近めっきりアイボの話を聞かなくなった。  

 

出た当初は可愛らしいハイテクロボットとして 話題をさらっていた。 

額に感情を表すランプがついてて、 叩いたり遊んだりすると点滅パターンが変わる。 もし近くにいたらかまわずにはいれないだろう。 

ロボットとは言え、反応が返ってくるのは楽しい。 

 

もしこのハイテクロボでさえ物足りない人がいたとして、 その人のために更に刺激的な 

逆アイボを作ったらどうだろう。 全然おとなしくない癒されないアイボ。 

とにかく凶暴で最初は手がつけられない暴れん妨。 動くものを見つけると決闘するような。 

 

顔は格闘家のボブサップあたりでいいだろう。 

 

家に帰るとボブサップ顔のアイボが出迎える。 癒されない。全然癒されない。 一瞬たりとも油断できない。 

 

最初の決闘相手は電源を入れた飼い主だ。 

どうせなら電源スイッチをゴングとかにすれば 更に臨場感が高まる。 電源入れるとゴングがカーン♪

 

でもしょせんはアイボ。 

間接がかたいしパワーがないので たやすく人間に撃沈されてしまう。 

 

この逆アイボ、勝つとしばらくおとなしくなるが、 時間が経つとまた暴れるという性格にすると 、一度勝っておとなしくなった後も油断できない存在になるだろう。 

 

格闘技も徐々にバージョンアップするのはどうだろう。 

 

延髄斬りアイボ。 

ヘッドバットアイボ。 

猫パンチアイボ。 

かかと落としアイボ。 

デンプシーロールアイボ。 

全集中 水の呼吸アイボ。

 

何度も決闘に勝つとだんだんおとなしくなるという設定で、時間をかけて飼いならしていく。 半年くらい経てば逆アイボはすっかり従順になる。 

 

飼うだけで飼い主は格闘力が格段にアップする。 犬を買うのと格闘が同時に楽しめてお徳。 

 

だけど気をつけろ飼い主。 

小さい逆アイボとしか闘ってないから人間相手だと滅法弱くなってしまう。 

 

しまった、人間には勝てないとヘコんだところで逆アイボがまたキレ始める。 

ある意味、「泣きっ面に蜂」も楽しめる。 

 

手のかかる子供ほど愛情が湧くらしいので 

逆アイボにも熱狂的なフリークが登場するだろう。 暴れん坊であるがゆえに癒される。 

 

でも顔はボブサップ。