「かゆいトコないですか?」と聞かれたら「当ててください」と言いたい

この世のすべてを笑いにかえて生きるタムケンによるブログ。過去の記憶、日々の思い、外国人の妻や障害(ダウン症)を持つ子供たちとの日常について、笑いとユーモアたっぷりのエッセイを中心に書いています。

敏感な足下

何度かお邪魔している和泉中央ピュアハートキッズに行った。

療育手帳を出すと格安で遊べる。

体温調整が苦手なダウン症児は、夏の暑さ、真冬の寒さが苦手。

屋内でめいいっぱい遊ばせられる施設はとてもありがたい。

 

施設に入るなり、ダッシュでボールプールに飛び込む。

 


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着替えて写真撮影。

妙に哀愁漂うオジサンのよう。


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砂場で夢中で遊んでいるように見えて、敏感な足の裏はムズムズするらしく、よく見るとかかとだけ着地している器用な嫌がり方をしておりました。裸足になりたがるのに触感が強いのは嫌、と言うダウン症児の特徴がよく分かる事例

 


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大陸の嫁と大陸の木

 

私もタルギも新築の家には興味がなく、河内長野の築40年のボロ家を買って移り住んで、はや7年。
壊れたところはYouTubeの動画を見ながら治し直しナオシ。壁、床、天井、庭、あれやこれやとDIYで手を入れた。
ダウン症の三男、立星(りゅうせい)は大胆なタッチでお絵かきをする。彼の才能はお絵かき帳におさまらないので、壁や床までマジックペンが飛び出していく。実はバンクシーなのかもしれない。
ニューカマー、猫のムギくんは全力ダッシュで床を引っかき、廊下を急旋回でギャンギャンドリフト。猫の爪とはこう使うのだ!と言わんばかり。気にしないキニシナイ。ニャンともならない。

それをぶち抜く自由な輩がいる。
名はタルギ。我が妻なり。

庭の草を抜いていた私にクレーム。
「ああ!タムケンその草 抜いたらダメ!」

なんで?

「だって、カワイイ草だから」

カワイイ草!?

カワイイ草は抜いてはならないらしい。
タルギの嫌がることはしたくないが、その基準は不明だ。庭に生えている草を見ながら、タルギの規定を一つ一つ確認してみた。

この草は抜いていいの?

「ダメ。私がまいた花の種から出た芽」

いや、どう見ても草だけど。

この草は?

「ダメ。植え替えたカワイイ草」

植え替えた草。それはただの草では?

この草は?

「いいよ。それはただの草」

この草は?

「えっとね、それは、分かんない」

分からない??

タルギにも判別不能であるからには、私に分かるよしもない。
気に入った草をどこかの道端から持ち帰って庭に植えたり、種を買ってはテキトーにまいたり、気に入らない草は抜いたり許したり、もはやそのさじ加減はタルギにも分からない。だったらなぜ私は叱責されたのか。理不尽極まりない仕打ちに文句の1つも言いたいところだが、そんなことを気にしていては国際結婚は成り立たない。(国際結婚ってこんなだっけ?)

タルギは今の家に引っ越してきた年に、門の横に木を2本植えた。木の名前は分からない。
本人曰く。
「たぶん、オリーブの木だと思う」
自分で買って植えたのに木の名前はよくわからないらしい。例によってカワイイから植えたくなったとのこと。私が気に入った木や種を植えようとすると、家の雰囲気が変わるとか、私の好みじゃないとか何とか散々文句を言われて妨害されるが、タルギは自由にテキトーに植える。理不尽だなぁと(中略)

オリーブを植えたことはないので植生を調べたところ、異なる種類を近くに植えるほうがいいそうだ。一本は確かにオリーブのような葉。長細い。もう一本葉全く違う形の葉を茂らせている。かなり丸くて平べったい。あまり日本では見ないタイプ。こんなオリーブもあるのね。
実はすぐつかない。土地に馴染んで力を持ってから実がなるっぽい。桃栗三年柿八年って言うしね。

あれから数年。

細長い葉っぱのオリーブはそこそこの樹勢でのびていた。観葉植物としてはいい感じ。
問題は丸い葉っぱのオリーブ。こいつがもう尋常ではない勢いでのびるのである。横に、縦に、上に、ガンガンのびる。何度も剪定して広がらないようにしていたが、放っておくと道路の電線に接触していただろう。大別して同じオリーブの木とはいえ、かなり様子が違う。

っていうかこの木々、ホントにオリーブか?

オリーブだとしているのはタルギからの情報が根拠。庭の草花の話からすると、情報の制度がかなり怪しい。様々なオリーブの品種はあれども、木の成長が何倍も違うのはおかしいし、タルギに再度確認したほうがよさそうだ。

「あのさぁ、門の横に植えた木のこと何やけど」
「うん」
「タルギさん、オリーブの木って言ってたやん」
「え?あの木ってオリーブなの?」

忘れちゃったのね!泣

初手で終わった。もはや忘却の彼方でした。
自分が買ったことすら覚えていなかった。これは質問するだけ無駄か。

うーん、本人が覚えてない以上は、なかなか木の種類を調べられないな。どうしたものか。
思案していたところ、アプリで葉っぱを撮影すると植物の種類を判定してくれるAI検索を発見。
おお~、世間はAIだ何だの騒いでいるが、こんなところでも役に立つとは。検索になぜAIが必要なのかよく分からないが、AIを使うなら相当凄いはずだ。
(よく分からないが凄そうなことはとりあえず信じてしまうワタシ)

早速ダウンロードして試してみた。

ふむふむ。アプリのカメラモードで撮影するだけでいいのか。超簡単だ。さすがAI。
(操作性はAIとは関係ありません)
細長い葉っぱ君を撮影して検索オン!即座にアプリが結果を表示。

種類:オリーブの一種。なんちゃらかんちゃら

おお〜、はやっ!
しかも事前の曖昧な情報の通りオリーブだったのが嬉しい。 
植えた木はオリーブだと言われていて、せっせと水や肥料をやり、剪定し、それを忘れられて、自分で調べて、その木が本当にオリーブだっただけでこんなに嬉しいなんて。
何かタルギと暮らしいているせいで価値観がズレて来ている気もするが、どのへんがズレているのか既にわからないからもういいや。

で問題の丸形葉っぱ君。
君はどんなオリーブなんだい??

写真を撮影してAI検索オン!
即座に結果が表示された。

種類:ユーカリの木

うん?ユーカリ

ユーカリ????

どういうことだ。
ユーカリってオーストラリアでコアラが食べる植物以外思い当たらない。
そんな植物がなぜ日本にあって、タルギが植えたのだろうか。
んで、丸形葉っぱのユーカリを植える理由を調べたところ、ユーカリにも様々な種類があり、コアラが食べるのは長細い葉のユーカリ。丸型で少しハート型になっているユーカリは、葉の形が可愛らしいため、日本でも観葉植物として割と人気があるらしい。

なるほど。
じゃあ観葉植物としては日本にもあるわけか。

さらにその特徴を検索。
1つの項目に釘付けになった。

樹高:25メートル以上

おおう!?
25メートル以上にのびるの!?
なんてことだ。大木じゃないか。
そりゃめっちゃのびるわ。
コアラも住みたくなるわ。
大陸の植物の勢い恐ろしや。

タルギにも報告した。

「ねえタルギさん、門の横の木ね、ユーカリだったよ」
「ふうん、そうなんだ」
「放っておくと25メートル以上になるって」
「大変やな」

リアクションうすっ!
もう興味ないのね!泣

そんなこんなで我が家の門にはユーカリとオリーブがコンビで鎮座。
公共の電線に迷惑をかけないように日々ザクザクと剪定するワタシ。

大陸の嫁と大陸の木は、島国のおっさんの手には余る、という話。

タルギのパッツン


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先週。
仕事が終わり、家に帰って立星(りゅうせい 三男)に会った。
「ただいま」
「おかえり!」(まだ話せないけどそんな感じは出してくれる)

しかし何か違和感が。
先週、いや、前日までの立星と何か違う。
うーん・・・、あ、

前髪がパッツンになってる!?

タルギ(嫁さん)に聞いたところ、邪魔だったのでシャキーン!と切ったとのこと。

タルギの行動は早い。
これまでもコナン(長男)、チューペット(次男)が幼少期にはためらいなく前髪をパッツンにしてきた。私は小さい子供は長い髪のほうがいいと思っているのだが、タルギは短いほうがいいと思っている人なので、私に反対されることが分かっている。人がいない隙を見ては幼児の髪をコケシのようにパッツンにしてしまう。
ひどい時は私が子供たちの髪を切った後にパッツンにしてしまう始末。

パッツン坊やを連れて歩くと好奇の目にさらされる。エスカレーターに乗るとどんなふうに周りに見られているか特に顕著に分かるのだが、上り、下りですれ違う対向者にジロジロ見られて恥ずかしいことこの上ない。
遠慮のない関西のおばちゃんはすれ違いざまに話しかけてくる。

「あ!パッツンや!カワイイねぇ!」

今回は立星が餌食になったというわけか。
いや、カワイイけども私としてはイヤなのよ。

それが分かってか、分からずか、相変わらず陽気にヘラヘラと遊ぶ立星。
将来、コケシのような自分の写真を見て恥ずかしい思いをするのだろうが、その時はママに文句を言ってね。

スパイスカレー  〜 チキンカレー 

 

個人的にこの1年でよく利用するようになったサービスといえば音声配信。
ポッドキャストも聴いていたけど、一番良く使うのはVoicyの番組。電車や車で移動しているとき、料理や家事をしているとき、立星を寝かしつけているとき、何かをしながら専門家やインフルエンサーの話を聴けるのはすごく便利。

この3ヶ月ほどはカレー研究科、水野仁輔の配信をよく聴いている。
YouTubeでも配信しているので、レシピを見ながらスパイスを買ってきては、紹介されているカレーを作っている。
スパイスはたいてい1本200円しない。品揃えの良いスーパーなら数十種類は置いている。

カレーといえばカレー粉、つまりはパウダーイメージだけど、ホールスパイス(砕いていない粒や皮、葉のままのスパイス)で油に香りを移すところからやると一気に本格的になる。いや、本格的にやっている感が出ると言ったほうがいいかな。
俺って今なんか本格的に料理してるやん!って悦に浸れる。

自分でスパイスを調合すると、唐辛子や胡椒を使わずに作れるのでスパイス感はあるのに辛くないカレーが出来る。大人には辛いカレーがいいが、子供には辛さは「毒」の味になるので避けたほうが良い。

日本のカレー粉はエスビー食品のカレー粉、通称「赤缶」が標隼だが、赤缶には唐辛子が入っているのでスパイス感を上げようと量を増やすと辛さも増してしまう。
そのためスパイス感=辛い というイメージが強いが、スパイス感と辛さは別。自分で調合するとよく分かる。
で、毎週辛くないスパイスカレーを何やかんやと作っては楽しんでいる。

ともあれ今年はスパイスカレーがマイブーム。写真はチキンカレーです。
古代米入り麦飯と合わせて。

タルギ曰く。

「どっかのカフェのご飯みたいやな」

どこのカフェのご飯か分からないが褒め言葉としておこう。
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生存してますが

ご無沙汰しております。

いつの間にか1年ほど経ってました。

 

単に忙しかっただけで至って元気に過ごしてきたが、生存確認されたり、たまには何か書いてよ~〜とか言われたりで、またブログ再開することにしました。いや、止めてたつもりもないんだけどね。

 

色々あったのでもう年表にしてしまおう。

(年表じゃなくてカレンダー?)

 

2022年

タルギ(嫁) キリスト教に入る

さらっもヒッポファミリークラブ退会。だって忙しいんだもの。タムケンは普通の男の子になりました。

 

2023年

 1月

タムケン 夏から東京に赴任の打診あり。一人で東京に行く?う~ん、どないしよ。 

原因不明の膝の痛み発生。歩くのがやっとの状態に。整形外科を受診するも原因不明。レントゲンを撮ってもらったところ、「女性のような美しい膝の骨です」。タムケンの膝は美しい女性だった。ところで美しい女性の膝ってどんなだ?

 

 2月 

タムケン 膝の治療で整体と鍼治療開始。体のあちこちが片っ端から硬くなってることが発覚。体が固まって動きのバランスが悪くなり、負荷が膝にかかって粉砕した模様。整体、鍼治療、ストレッチで急激に回復。鍼治療スゴイ。

タルギ コロナが落ち着いた頃に、コナン(長男)、チューペット(次男)、立星(三男)を連れて韓国へ里帰り。韓国出国時、コナンがコロナ検査でまさかの陽性。一人韓国にとり残される。緊急ショートステイ。ちなみにコナンは14歳。2週間タルギの親戚の家で過ごし、一人で何とか帰国。

 

3月

家族5人まるごとインフルエンザに感染。

濃かった。家の中のウィルス濃度めっちゃ濃かった。春は感染症ばっかり。

チューペット 小学校卒業。

立星 幼稚園卒業。

タルギ 卒業式で「日本の国旗には頭を下げてたまるか」と、何やかんやと騒ぐ。

 

4月

チューペット 中学校入学

やる気ない割にまさかのサッカー部に入る。

猫のムギくん、2歳になる。保護されてから2年、無事に過ごしてます。体重6kg突破。堂々たる体格に。

立星 小学校入学。タルギ仕事を辞めて毎朝送り迎え。

グズってしゃがみ込む立星を、なだめて歩かせたり、おんぶして歩くタルギ。登下校の名物に。

タムケン 大型食品展示会の参加と運営でグロッキー。

 

5月

配属先に中途人員が採用されたのでタムケン 単身赴任無くなる。一安心。

 

6月

タムケン、スパイスカレーの自作料理にドハマり。

毎週スパイスカレーを作る。

 

7月

コナン ポッドキャスト 中世ヨーロッパ史番組にドハマり。

歴史オタク化して中世ヨーロッパ史を語る。

タムケンは科学大好きで古代科学史を語る。

タルギはキリスト教会史を語る。

それぞれ中世ヨーロッパを舞台に議論が白熱。

チューペットはこの家族うるさいねん!とお怒り。

コナン、初めて高校模試を受けてみて撃沈。世の中は厳しかった。

 

8月

河内長野で夏祭り復活。

タムケン、屋台でじゃんじゃん焼きそばを焼く。

タルギ、キリスト教の戒律で今年から他宗教行事には出られず。祭って宗教行事なのね。

 

9月

子供たち「たまには普通のカレーを食べたい」と直訴。タムケン却下。

「パパはカレーの神になるのだよ」

タルギ

「神は1つだけ。カレーにはいません」

 

10月

あ、いつの間にか最後のブログ更新から1年経ってもうた。

 

まあぼちぼちアップしていきます。書くネタは山盛りなので。

キャラ弁

次男のチューペットキャラ弁を作って欲しいと何度も切望しつつも、朝からそんなもん作ってられんと断っていた。

休日の夕飯なら出来そうなので頑張って作ってみた。

慣れないので大変。

ご飯作るより盛り付けのほうが時間がかかる。

家族一同大喜び。

 

ありがとう。パパも嬉しいよ。

でももう二度とやらん・・・。

 


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血みどろのオムライス

次男の要望でランチにオムライスを作った。長男が卵アレルギーなので我が家は卵を使うメニューは作れず、次男が好きなオムライスはなかなか食卓に出ない。長男にはチキンライスにしつつ、次男にはオムライスを出した。

大満足でもりもり食べている次男の横で、三男の立星(りゅうせい)も負けじともりもり食べる。

オムライスは子供のテッパンメニューですね。

 

白いパジャマは血だらけになり、直後に洗濯かご直行になったけど。白い服とオムライス、白い服とカレーうどんはイケナイ組み合わせだと忘れてたよ。

 


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