「かゆいトコないですか?」と聞かれたら「当ててください」と言いたい

この世のすべてを笑いにかえて生きるタムケンによるブログ。過去の記憶、日々の思い、外国人の妻や障害(ダウン症)を持つ子供たちとの日常について、笑いとユーモアたっぷりのエッセイを中心に書いています。

蟹の水きり

 

我が家の日常。と言うか、タルギ(嫁さん)の日常。
食器用の水切りでは、食器に限らず何でも水切りする。

蟹の解凍も同様。溶かしてると水滴がつくので水切りする。
写真の蟹は蛇口に引っ掛けると言う、蛇口メーカーも想定外の使い方。独創的なことこの上なし。
洗った皿の上に、洗った食材を置いても構わんらしい。

洗った皿の上に食材を置くと、その栄養素が付いて後々微生物が増えるわけだが、ガチガチの文系であるタルギには通じない。洗った皿の上に洗った食材を乗せて何が悪いのかと。

初めて蟹のon the蛇口解凍を目の当たりにした時は度肝を抜かれた。
残業で疲れきって帰り、キッチンの水道から水を飲もうとしたところ、蟹が吊られていた。

 

蟹さんがエライことに!?

 

しばし呆然とした。
なぜだ。
なぜ蟹が蛇口に吊られているのだ。
このまま食べろと言うのか。
俺、何か悪いことしたっけ?

色々と考えたが思い当たる節もなく、そのままタルギに訊いた。

 

「タルギさん、蛇口で蟹が吊られてるよ」
「そうね」
「何でこんなことになってるの?」
「解凍してるからね」
「そうなんだ。この解凍方法がいいの?」
「他に何かあるわけ?」

 

ダメなパターンだ。

これ以上は深入りしてはならない。
あと2、3回のやり取りしたところでキレ始めるはずだ。
私は蟹を蛇口に吊って解凍する、なぜなら蛇口で解凍したかったから、と言う本人以外には理解不能な動機であり、追求しても無駄である。

大陸の嫁のワイルドさは今に始まったことではない。
中国にもモンゴルにもロシアにも攻め滅ぼされなかった小国の誇りとワイルドさからすれば、ネギや蟹を、洗ったあとの皿の上で水切りすることくらいケンチャナヨである。

 

こうして我が家はたまに夕飯のオカズとは違うフレーバリングがなされる。

 


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