「かゆいトコないですか?」と聞かれたら「当ててください」と言いたい

この世のすべてを笑いにかえて生きるタムケンによるブログ。過去の記憶、日々の思い、外国人の妻や障害(ダウン症)を持つ子供たちとの日常について、笑いとユーモアたっぷりのエッセイを中心に書いています。

鬼滅の落花生

今日は休みなのに子供たちと子猫の世話でクタクタになりまして、休みなのか仕事なのかよく分からない疲労度とテンションになっているのでもういいやとばかりに駄文ダラダラモードで。覚醒剤と麻酔薬を同時に摂取した感じで。いや、どっちも未経験ですよ。本当ですよ。

んで、最後まで読んでクスっと笑うといいと思いますよ。


気を取り直して世界駄文コンテスト トップアスリートのタムケンですこんばんは。

トップに君臨し続ける秘訣は、疲労度MAXパパの怒りの火に油を注ぐ子どもたちです。パパの休日にダラダラとゲームしたりアニメ見るだけでお手伝い一切しない息子たちです。

原油高の世の中に真っ向勝負の油っぷりです。もう、まきまくり。油まきまくり。

 

もうね、パパはグレても知らないよ。

子持ちアラフォーなのにグレても知らないよ。

タバコ吸って酒飲んで盗んだバイクで走り出しても知らないよ。

そしてバイクを改造してやるのさ。

ブレーキかけるとゴッドファーザーのテーマが流れるように改造してやるのさ。

(何でインコみたいに頭を染めた子たちはそんな風にブレーキを改造するんでしょうね)

(暖かくなった国道でよく見かけますね)


ところで。

 

そんな子供たちがダラダラと録画を見ていたのが、テレビ初公開の映画、鬼滅の刃 無限列車編。子供たちがたいそう好きな猪の面を被ったイノスケと言うキャラが大活躍する。昨年映画が大ヒットして、それは観に行ったのに、テレビでまた見てキャーキャー言ってます。イノスケカッコいい!言うてます。煉獄さんよりも炭治郎よりもイノスケがカッコいいそうです。 

これだけ猪頭が人気なら、平時から町中に猪が闊歩する神戸はどうなっているのでしょうか。

野生か養殖か分からないくらい猪が繁殖している神戸は鬼滅フィーバーとともに猪のお祭り騒ぎでしょうね。

神戸が元気になるなら、神戸で学生時代を過ごした私も嬉しい限り。

ヒャッホ〜言うてます。私が。

今年は神戸の年やな!と息巻いております。私が。


きっと今ごろ神戸の子供たちもみんな口を開けば猪イノシシ。

一歩踏み出すごとに猪イノシシ。

春先から秋にかけて、7匹いたウリボーが

徐々に減って最後は2匹くらいになる不思議も何のその。

消えた5匹はどうなってしまったのかとか、誰か獲っているの?とかは考えないようにして何のその。

でも下手に手を出しちゃダメ。


奴ら強いぞ。


かつて学生時代にゴミステーションを荒らす猪とホウキで戦った私が言うから間違いない。

(負けました)

当時の私が飲み会後でベラ酔いだったことを差し引いても強かった。

反抗する猪に腰を突き上げられたときにお爺ちゃんに会えたほどの強さ。

(おじいちゃん亡くなってます)

それくらい(どれくらい?)神戸では猪が日常的なのです。


ある時はローソンでオデンを買っているイノシシを見かけました。

それくらい(どれくらい?)神戸では猪が日常的なのです。

ちくわぶって何やねん!」

言うてました。めっちゃ怒ってました。

そりゃ誰でも怒るさ。本当に何なんでしょうか、ちくわぶって。

あれか。部活か。チクワ部か。どんな部だ。

あるいは北斗の拳の断末魔の声か。


「お前はもう、死んでいる」

ちくわぶ!」


ええ。無理がありますよ。

何だか北斗の拳がギャグ漫画になりましたね。恐るべし、ちくわぶ

でも無理を通してでも、やりたい瞬間が人間にはあるのです。


関東の飲み屋でコレがおつまみで出てきたときは驚きました。


ちくわぶ食べる?」

と一緒に飲んでた先輩に訊かれても意味が分かりませんでした。


「それって、体育会系の部活、ですか?」


と答えるしかありませんでした。

やりましたよ私は。やってやりましたよ。

疑問系に疑問系で返す禁じ手を新橋で炸裂させましたよ。


って言うか「ちくわぶ」って。

もっといい名前はつけられなかったのでしょうか。

どういう状況に陥れば商品会議で採用されるんですか。


「この米を練ってチクワにした製品、

 名前は何とする?」

「米ちくわ」

「ぶ〜」

「ちくわ米」

「ぶ〜」

「ぶ〜って言ってばかりじゃないですか」

「だってぶ〜だもん」

「じゃあ『ちくわぶ』でいいんじゃないですか?」

「YEAH!」


だからチクワ部なんですか。


そもそもチクワなのかキリタンポなのか。

どっちかでいいじゃないですか。

どうして合わせてしまうんですか。

何でもコラボすればいいと言うわけではないですよ。

ポテチとお好み焼きは別でいいじゃないですか。

ガリガリ君ナポリタンも別でいいじゃないですか。

星野君とガッキーも別でいいじゃないですか。

別々にできないものが溢れているのに、なぜわざわざ合わせてしまうんですか。

もっと解決しなきゃいけない問題が山積みじゃないですか。

スガシカオはどこまでが苗字なのか。

小泉元首相は人間なのかドクターマシリトなのか、とか。

安倍元首相の表情は泣いているのか笑っているのか、とか。

菅首相は結局どのへんで全集中してたのか、とか。

こんなに問題が山積まれているんですよ、日本は。


関東のチクワ部を関西人が理解できないように、我が生家の習慣の中にも周囲に理解されなかったことがあります。

 

両親がともに鹿児島出身で、関西に生まれた私はわりと複雑な生活習慣に置かれておりました。

鹿児島の習慣と関西の習慣がごった煮になっていたのです。

その習慣の中で、最も理解されなかったこと。それは


<節分には大豆ではなく殻付き落花生をまく。自分以外は皆が鬼>


どうも世間では大豆をまくらしいです。しかも鬼は一人。

それも愛と憎しみを込めてまきまくるらしいです。

でも大豆なんてまいて、ジャックと豆の木みたいに、でっかい豆の木が生えたらどうするんでしょうか。空から巨人が降りてくるじゃないですか。責任取れるんですか。


私としては大豆をまく方が異質なんですが

世間一般ではそうではないらしいです。

殻付きの落花生を衝撃音が響くくらい叩きつけていた我が家の方が異質だったらしいです。

だから毎年節分は戦争でございました。

だって落花生をライフル射撃のように全力でぶつけられると猛烈に痛いのです。

身を守るために本気で投げ返さないともっと痛いのです。

全員が鬼になるのです。心まで鬼になるのです。なるしかないのです。

 

オトンが叫びます。

タムケンが猛ります。

弟が泣きます。

オカンが見ています。


「貴様は今までに投げた落花生の数を覚えているのか〜!」

「タムケン、君が泣くまで、投げるのを止めない!」

「な! 座ったままの姿勢で落花生を!」

「やってくれたなジョジョ〜!」

「な、なにをするだぁ〜!」

「URYYY!」

「お前は俺を怒らせた!」


戦争です。

毎年戦争です。

勢いが強すぎて、年末の大掃除では決まって

テレビの裏から落花生が発見されました。

おかげでタムケンは不必要に強い子に育ちました。殻付き落花生を打ち込まれても泣かないほどに。友達に「妙に我慢強い子」と認識されるほどに。


すべては節分の落花生が原因だったんですね。

今日、イノスケのおかげで大きな大きな謎が1つ解けました。

ではおやすみなさい。

 

深呼吸 壱の型 爆睡