立星(りゅうせい)がスタコラ歩くようになった。
普通の子供なら一歳になる頃には歩き始める。
しかし立星は2歳半になってようやくヨチヨチ歩き始めた。
3歳すぎの今頃、普通に立ち上がって歩けるようになった。
それはそれでいいのである。
身心に障害がある彼には彼のペースがある。
生まれて初めて花に触り、雨に濡れた。
公園の蚊に刺され、靴を履いて歩いた。
生まれた次の日に肺高血圧で瀕死になり、
一年後に感染症で死にかけ、
二年後に泌尿器の手術をした。
この子は明日、生きているのだろうか?
いつまで一緒にいられるのだろうか?
そう思う。
毎日思う。
でも次の日、彼は生きている。
とてもありがたい。
無力なパパはどこにいるか知れない神様に感謝するしかない。
とは言いながら、願わしくば、
パパと居るときはウンチしないでね。
(パパはウンチのオムツ交換が大の苦手)