「かゆいトコないですか?」と聞かれたら「当ててください」と言いたい

この世のすべてを笑いにかえて生きるタムケンによるブログ。過去の記憶、日々の思い、外国人の妻や障害(ダウン症)を持つ子供たちとの日常について、笑いとユーモアたっぷりのエッセイを中心に書いています。

絶叫する小学生

そんなバカなぁ!!
と、コナン(長男)の絶叫が響き渡った。


正月が明けたある日、お年玉を使った長男の災難の話。

 

デュエルマスターズと言うカードゲームをご存じだろうか。どの程度有名なのかは不明だが、長男の小学校では結構流行っているらしい。
カードを使って遊ぶこのゲーム、1回遊ぶためには40枚ものカードが必要である。したがってある程度まとまったカードがないと遊べないのだが、まだ持っていないコナンはいつも友達に借りて遊んでおり、お年玉が入ったら必ず買う!と目論んでいた。そして年末年始の帰省の折、予定通りお年玉をゲットしたコナン。近所のエディオンで30分も悩み(なかなかモノを決められない性格)、考えに考え、トレーディングカード一式を購入した。その数、20枚セット2組。
レアなカードは単体で高価格で販売されているが、通常は10-20枚ほどがセットになっている袋を買うようだ。お金の無いコナンはセットの中でも格安で販売されていたものを選んだ。安いからにはレアなカードは入っていないのだろうが、そもそも今は一枚も持っていないのだから、とりあえず手に入るだけでもヨシと言うわけだ。
袋の中にどんなカードが入っているかは開けるまでは分からない。それがまた面白い。

 

晴れてデュエルマスターズのカード40枚を、ほくほくした顔でご購入。

 

家に帰ったコナンは、さっそく袋を開けた。
とたんに喜びの声ではなく、衝撃と悲しみの絶叫を放った。

 

「うそやーーん!?」

 

いきなり絶叫。次いで号泣。小学生とは言え一人の人間が突如としてこれほど泣くとは。
一体何が起こったのだろうか。


驚いた私、嫁さん、次男らが駆け寄ったところ、事態が判明した。

なんと安いと思って買ったカードのセットは、カードそのものではなく、カードを入れる袋だったのだ。それはカードが傷つかないよう保護するフィルム状の袋であり、カードも持っていない長男には全く不要のものであった。もちろんカードは一枚も入っていない。どおりで安かったわけだ。
つまり30分も悩み、高額のコストを投じて買ったものが、今のところは不必要な塊だったと言うわけだ。長男の月収は400円。カードは1200円もする。3ヶ月分もの月収をゴミにしてしまったのだから、それは泣きたくもなるってもんだ。なおもコナンの号泣は続いている。

 

「俺の、俺の1200円がぁああ。ふぐおおぉぉ」

 

君がよく見て買わないからでしょ、と言いたいところだが、開けないと中身のわからない袋だったので、大人でも買い間違えそうな事態ではある。
これはあまりにも悲惨だと思ったので助け舟を出すことにした。

 

再びエディオンに戻り、未開封の一袋を返品。戻ったお金と、私が新たに援助したお金で、ようやくコナンは念願のカードをゲットした。
(今度はふつうに喜んだ)

 

この手のミスは誰にでもある。
コナンのトレーディングカードくらいなら大したことないが、むしろ大人の私の場合の方が、どうにもならんことがある。

 

ここ最近だと、、、

 

→バックアップ用に2TBのハードディスクを買ったけどパソコンが古くて互換性がなかった。
(2歳の息子のオモチャになった)

 

→嫁さんがウクレレ始めたので、俺は打楽器だ!とボンゴを買い、ついでにボンゴスタンドも買ったが使う機会が無い。
(2歳の息子のオモチャになった)

 

→ローストビーフを完璧に作るために温度調節できるウォーターバスを買ったが一回しか料理してない。
(2歳の息子のオモチャになった)

 

ん?なんか違う?

よく考えてよく見て買おう、と言いたいんだが。