コナン(長男)とチューペット(次男)が掛け算の勝負をしていた。
ソロバンを習って2年。
加減算だけでなく掛け算もできるようになったので、たまにお互いに問題を出し合っては暗算の勝負をしている。
ところでリズミカルな日本語が特徴的な掛け算の九九。海外にもあるのだろうか。
日本人は計算に強く、海外では引き算も怪しい人が多いと聞いたことがある。ならば九九は日本人だけの文化で、それが理由で計算に強いのだろうか。
例えば韓国人は、特にタルギ(嫁さん)のようなバリバリの文系は、掛け算や九九は苦手なのかもしれない。
台所にいたタルギに問いかけた。
「ねえ、タルギは掛け算とか九九って出来るの?」
タルギ、即噴火。
「バカにしとんのか!?九九くらいできるわ!」
相変わらず沸点が低い。
「韓国にも九九ってあるの?」
「あるよ!日本語とはちょっと違うけど!」
「いや、タルギ計算苦手やから、実際のところちょっと怪しいと思ってるんよね。じゃあ韓国語でいいからやってみてくれない?」
「日本語でやったるわい!楽勝だもん!」
「いや、無理せんと。韓国語の九九は知らないけどスラスラ言えてるかどうかは分かるし。日本語で九九を言うならゆっくりでもいいよ。」
「うっさい!秒殺にしてやる!」
ほっほ〜、たいそうな自信じゃないか。
「じゃあ七の段、よろしく」
「ぐう!? し、しちの段??」
七の段は割と難しい。
怯んだ。明らかにパワーダウンした。
やっぱり掛け算怪しいぞ。
「え?だめ?」
「や、やったるよ!」
「自信無いならやめとけば?」
「できるもん!秒殺だもん!
あげるんだもん、
メイが採ったトウモコロシ、
お母さんにあげるんだもん!」
となりのトトロのメイちゃんが出てきた気もするが、それはさておきやってもらおう。
せーの
「しちいちがしち
しちにじゅーし
しちさんにじゅーしち
しちしにじゅーはち
しちごさんじゅー
しちろくさんじゅーろく、あれ?」
全員「はい、ダメ〜〜!!
」
平和だなー