「かゆいトコないですか?」と聞かれたら「当ててください」と言いたい

この世のすべてを笑いにかえて生きるタムケンによるブログ。過去の記憶、日々の思い、外国人の妻や障害(ダウン症)を持つ子供たちとの日常について、笑いとユーモアたっぷりのエッセイを中心に書いています。

優柔不断席を作ろう

ウェイトレスをしている友人が言っていたのだが 

「禁煙席がいいですか? 喫煙席がいいですか?」 

と客に聞いた時、

「どっちでもいい」

と言われるのが 一番困るらしい。 

 

確かにそうかもしれない。 

たった二択くらいは自分で決めて欲しいものだ。 それこそ人生には無数の選択肢があるのだから。 

 

そういう優柔不断さを発揮する人って結構いる。 

「何食べようか?」と訊いて 

「何でもいい」と答える人。 

無駄に選ばない私は「じゃあここ」と言って 

目の前の店に入ろうとする。 

すると「いや、ここはちょっと」とか 「もう少し探そうよ」とか言い出す。 

何でもいいと言う人に限ってけっこう選びたがる。 どうなんだこれは。 

 

どうせなら徹底して優柔不断に走ってみてはどうか。 

 

「メニューはお決まりですか?」→「どれでもいい」 

「現金でお支払いですか?」→「どうでもいい」 

「どちらへお出かけですか?」→「どこでもいい」 

「何時に御予約なさいますか?」→「何時でもいい」 

 

ここまで来れば優柔不断ではなく人生行き当たりばったり。 そうか、行き当たりばったりって優柔不断の最上級だったのか。 

 

あるいは店側も優柔不断な客を見越して 

喫煙・禁煙席以外にも優柔不断席を設けてはどうか。 電車やバスにもシルバーシートにも優柔不断席を作る。 

 

ただし実際に優柔不断席に座れる人は 逆に決断力に溢れていると思う。 そんな人と友達になりたい。 

 

私は多分座れない。座りたいけど。